小さい頃から色鮮やかな世界が好きでした。

祖母の住んでいた因島のセルリアンブルーの海や、

家族で住んだ尾道のノスタルジックな町並みは、

柔らかくて暖かい色をしていました。

次に移り住んだ世羅は山々に囲まれ、四季折々の色を見せてくれました。

その影響からか、誰に言われるでもなく絵を描いていたと思います。

けれどその頃は絵というよりもただ好きな色を混ぜるだけの

色遊びのような物だったと思いますが、夢中で描いていました。

父が油絵を描いていたので、影響を受けてマネをしていたのかもしれません。

そして小さい頃から人の心に敏感だったように思います。

友達の気持ちを察して本当は自分が欲しいのに譲ってしまうような、

大人しい子だったと思います。後で泣く事も屢々ありました。

大人になってからは心理学やスピリチュアルに興味を持ちました。

スピリチュアルや霊能者の先生に師事していた時期もあります。

気がつくとあんなに好きだった絵を10年描いていませんでしたが、

再び絵を描き始めた時に今度はちゃんと形にしようと決めました。

そしていつかは絵とスピリチュアルを統合して、私に出来ることをやっていけたらと思うようになりました。

色の鮮やかさで見る人の心をパッと明るくし、心の奥にある大切な物に気づかせてくれる、そんな絵を描いていきたいです。